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田島弥平旧宅
養蚕の技術革新、蚕室構造の技術革新など、ヤグラを付けた換気設備を付けた養蚕農家建築は、近代養蚕農家建築物の原型となりました。
歴史
画像提供:群馬県世界遺産推進課
建物のある伊勢崎市境島村地区は、江戸時代中期から蚕種(さんしゅ=カイコの卵)製造の盛んな地域で、田島弥平(文政5年(1822~1898年))の家も有力な蚕種製造農家でした。蚕の飼育は難しく、年によって収量の差が大きかったため、弥平は各地の養蚕方法を研究し、蚕の飼育には自然の通風が重要であると考え「清涼育」を大成しました。その普及のために弥平が著した「養蚕新論」「続養蚕新論」によりその後各地に広まり、近代養蚕農家の原型となりました。
見どころ
天窓内部 画像提供:伊勢崎市教育委員会文化財保護課
- 「住居兼蚕室」
- 喚起設備である越屋根(ヤグラ)棟部全体に付いた瓦葺層二階建
- 「桑場」
- 蚕の成長に合わせて桑の葉を加工した場所
- 「井戸」
- 蚕種製造に大切な井戸を洪水から守る為、住居の基礎より高めに積んだ石垣に囲われている
見学について
個人の住宅で、現在も居住しています。見学は庭までです。建物内部への立ち入りはご遠慮ください。
見学時間:9:00~16:00
詳しくはこちら 群馬県伊勢崎市HP「田島弥平旧宅の見学」