第3回開催レポート
日程 | 2012年11月11日(日) 18:30~ |
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会場 | レストラン藤原(水上高原ホテル200 11F 最上階メインダイニング) |
料金 | 12,000円(お料理・お飲物込) |
第3回目「みなかみイタリアン ~ Specialità la migliore cena ~」実りの秋とイタリアワインのマリアージュ、魔性の香りトリュフとキノコの王様ポルチーニの饗宴が2012年11月11日に開催されました。
今回は、亀井料理長の作る、みなかみイタリアンです。
テーマ食材は、秋の高級食材「トリュフとポルチーニ茸」です。
「トリュフ」は言わずとしれた、世界三大珍味のひとつでフランス・イタリアが有名な産地で、今回はフランス産をご用意しました。
「ポルチーニ茸」は、イタリアで“キノコの王様”と呼ばれていて非常に香り高く、バターとの相性が抜群です。
料理に合わせたワインは、イタリアから取り寄せた5種類です。
左から、「ライアーデ リボラ・ジェッラ コッリオ」
2番目が、「チルガ オルトレポ・パヴェーゼ」
3番目が、「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ ラ・フィオリータ」
4番目が、「ベッレンダ ロゼ・ブリュット ロザリカ」
5番目が、「マルティン コッリ・トルトネージ ビアンコ」
産地・ブドウ品種にこだわってセレクトしたワインを、お料理とともに味わっていただきました。
1品目のお料理に合わせたワインです。
ヴェネツィアのあるヴェネト州のロゼのスパークリングワインでベッレンダ ロゼ・ブリュット “ロザリカ”という名前です。
ボトルデザインが綺麗な、エレガントな印象です。
ラボーソ・ヴェロネーゼというイタリアの葡萄を使って仕上げられています。
1品目のお料理です。
こだわり玉子とトリュフの組み合わせ
ポルチーニのグリルと下仁田ネギのクレーマー
エスガルゴとジャンボマッシュルームのグラタンの3種の盛り合わせになります。
それぞれ違うキノコを色々な調理法・ソースで楽しめる一品です。
ディナーは、ワインや料理の解説を聞きながら、終始和やかな雰囲気で進んでいきました。
2品目のお料理は、上州増田和牛のタタキにトリュフをのせた一品です。
スペイン産オリーブオイルで香り高く仕上げています。
最後に、お客様の目の前で、トリュフをスライスして提供しました。
増田和牛というのは、群馬県榛名山の麓『箕郷町』で、
長期間メス牛のみ、丹精込めて育てあげられたこだわりの黒毛和牛です。
油のきめが細かく肉の色が少し濃い、霜降りが少なめなのが特徴です。
3品目の前菜『鮮魚のカルパッチョと野菜たちのパレット』になります。
見た目にも美しい、華やかな仕上がりになっています。
3品目の前菜に合わせたワインが
『ライアーデ リヴォラジェッラ・コッリオ』になります。
イタリア北東部に位置する、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の白ワインです。
リヴォラジェッラという白葡萄を使用しており、アカシアの花やパイナップルの香り、菩提樹や栗のニュアンスを感じる、フレッシュな味わいです。
野菜のソースたちとの相性がマッチングしていました。
4品目はパスタになります。
ポルチーニのパッパルデッレ グラナパダーナと野生ルッコラ
バターでソテーしたポルチーニに、幅広のパスタ「パッパルデッレ」を和えました。
ポルチーニの芳醇な香りが食欲をそそる一品です。
魚料理になります。
オマール海老とジロール茸の湯葉ラザニア ズッパペスカトーレ
オマール海老とジロールというキノコを湯葉で包んだ、ラザニアのような料理です。
魚料理に合わせたワインが
マルティン コッリ・トルトネージ ビアンコ2009です。
オリンピックが行われたトリノがあるピエモンテ州の白ワインです。
こちらもイタリアの土着品種:ティモロッソという葡萄を使って造られています。
色も濃く、樽由来の香りが特徴の非常にコクのある味わいです。
海の幸のソースとの相性がぴったりでした。
こちらは、お口直しの氷菓子
マルサラワインのグラニテになります。
マルサラワインというのは、シチリアで造られるワインの醗酵途中に、別のアルコールを添加してアルコール度数・甘味を高めたワインのことを指します。
オーブンで焼き上げられた『ほろほろ鳥のロースト』になります。
ジューシーな仕上がりになっています。
こちらは、『ほろほろ鳥』を胸肉・腿肉・胴体にデクパージュ(切り分け)しているところです。
厨房でキレイに盛り付けられた、『ほろほろ鳥のロースト』になります。
ソースは、香り豊かなトリュフのソースとセロリのソースです。
上には、シチリア産の岩塩がかけてあります。
こちらがほろほろ鳥に合わせたワインです。
ミラノを州都にかまえる、イタリア北部のロンバルディア州の赤ワインで“チルガ” オルトレポ・パヴェーゼ2005になります。
クロアティーナ・バルベーラ・ピノネロの3種類の葡萄を使って造られています。
花やスパイスの香りがする、フルボディな味わいの心地良い余韻が続くワインです。
メインディッシュです。
信州大鹿村で捕れた、『鹿肉のステーキ』になります。
赤ワインと果実のソース、ポルチーニの入ったボルドー風のソースが野生味溢れる『鹿肉』を引き立たせてくれました。
メインディッシュに合わせたワインは、イタリア・トスカーナ州のワイン
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ “ラ・フィオリータ” 2003 です。
少量生産で希少価値の高い『フィオリータ』。
品があり、柔らかな甘みのある複雑さをもった、まさに今が飲み頃のワインです。
野生味溢れる鹿肉に負けない味わいでした。
デザートの前に、フロマージュ(チーズ)です。
今回用意したチーズは、白かびタイプの『カマンベール』
山羊の乳で作った『シェーヴル』、ブルーチーズの『ゴルゴンゾーラ』
ウォッシュタイプの『ポン・レヴェック』の4種類になります。
ひとつひとつ説明をしながら、お客様の前でチーズを取り分けました。
左側の『洋梨と苺のミルフィーユ』と右側の『谷川岳風モンブラン』になります。
パイ生地とカスタードクリーム・フルーツを3層に重ねたサクサク食感のミルフィーユ。
日本のモンブラン?谷川岳に見立てた、栗の味わい豊かなモンブラン。
どちらも締めの一品にふさわしいデザートです。
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