第10回 2016年5月24日開催
第10回目の開催となる美食の集い「賞味会」は、洋食料理長 亀井正幸と中華料理長 杉木則夫による熱き戦いが展開されました。
今回は、春の厳選食材(アオリイカ・鯛・山菜)とメイン食材(オマール海老・上州牛)の食材対決をテーマにそれぞれの技法を用い、その素材に適した調理法、盛付け、味に至るまで一皿一皿丁寧に表現された全12品の料理をお愉しみいただきました。
日程 | 第10回 2016年5月24日(火) 18:30~ |
---|---|
会場 | 水上高原ホテル200 11F 「レストラン藤原」 |
金額 | 13,000円(税込・お料理・お飲物代込) |
宿泊 | 1泊朝食6,000円(税別・入湯税別) |
解説を聞きながら、優雅な時が流れていきました。
1品目 アミューズ ≪みなかみの春をイメージ≫
~Italian~(イタリアン 右)
サクラマスのコンフィー ウイキョウのサラダ
葉山葵のサワークリーム
~Nouvelle cuisine chinoise~(中華 左)
新ジャガイモのポタージュ フカヒレ餡
最初のアミューズは、イタリアンと中華の饗宴。
みなかみの春を感じさせる上品な一皿でした。
スタートは
すっきりとした ピエモンテ州のスパークリングワインを。
フォンタナフレッダ の 「グランデ キュベ メトド クラッシコ」
Fontana Fredda Grande Cuvee Metodo Classico
産地 :イタリア・ピエモンテ州
葡萄品種:ピノ・ネロ,シャルドネ
2品目 アミューズ ≪対決食材①アオリイカ≫
~Italian~(イタリアン)
アオリイカの瞬間焼き ブロッコリーニの組み合わせ
ジンジャーとレモンのアクセント
色鮮やかなグリーンソースがお皿を彩り、
アオリイカの絶妙な食感と風味を感じる一品。
川海苔のジュレがアクセントに。
~Nouvelle cuisine chinoise~(中華)
アオリイカとグリーンアスパラの塩水マリネ
焼き塩ネギソース
旬のグリーンアスパラとアオリイカ本来の甘味や旨み
を塩水のマリネで優しく引き立てた一皿。
≪対決食材①アオリイカに合わせたワイン≫
アオリイカの甘みと程良く調和する、エレガントでミネラル感たっぷりな北部ロンバルディア州の白ワイン。
レ・フラッチェ の "ランド" リースリング レナーノ オルトレポ パヴェーゼ 2014
Le Fracce " Lando " Riesling Renano Oltorepo Paveze
産地 :イタリア・ロンバルディア州
葡萄品種:リースリング 100%
3品目 アンティパスト ≪対決食材②真鯛≫
~Italian~(イタリアン)
さまざまな調理法で鯛を愉しむ
水上の自然をイメージした真鯛のカルパッチョ
カルパッチョは(昆布締め・ハーブマリネ・炙りスモーク)
3種の調理法で真鯛の違いを愉しんでいただきました。
オリーブオイルとルッコラのパウダー、ワサビのエスプーマ
が添えてあり、味の広がりを感じていただける一品。
~Nouvelle cuisine chinoise~(中華)
鯛のスチーム ポワローのフレーバー
ユリ科の花のつぼみ金針菜と共に
金針菜・・・忘れ草の花のつぼみを乾燥させたもので、
中華の高級食材として愛用されてます。
ふっくらと蒸し上がった鯛と西洋ネギの相性が抜群で、
彩りの青梗菜と金針菜が中華らしさを演出。
4品目 セコンドピアティ ≪対決食材③オマール海老≫
~Italian~(イタリアン)
シュークリームに見立てたオマール海老のテルミドール
濃厚なビスクのソース
一口サイズのシュー生地にオマール海老のテルミドール
を挟んだデザートのような可愛らしい一品。
旨味がぎゅっと詰まった濃厚ソースでお皿を彩りました。
~Nouvelle cuisine chinoise~(中華)
クレピネットで包んだオマールエビと梅紫蘇のフリット
四川風スパイスソース
クレピネット(網脂)にオマールエビと梅紫蘇を包み込み、
旨味と風味を閉じ込めた一皿。
スパイスソースの辛みが、オマールエビの上品な甘味を
より引き立てる仕上がりでした。
≪対決食材③オマール海老に合わせたワイン≫
フランス・ブルゴーニュのシャルドネを思わせる
ピエモンテ州の希少品種「ティモラッソ」100%の白ワイン。
フランコ・マルティネッティ の "マルティン" コッリ トルトネージ ビアンコ 2010
Franco Martinetti " Martin " Colli Tortonesi Bianco
5品目 セコンドピアティ ≪対決食材④上州牛≫
~Italian~(イタリアン)
57℃12時間加熱した上州牛 赤ワインソース
フォアグラのフレーバー
グリンピースとパンチェッタの付け合せ
食材にストレスを与えることなく、ゆっくりと時間をかけて、
内部まで火が通った低温調理により、素材の力を充分に
引き出した一品。フォアグラのフレーバーと共に
相性の良い赤ワインソースでご堪能いただきました。
~Nouvelle cuisine chinoise~(中華)
上州牛のソテーと土作り野菜のクレープ カネロニ仕立て
こだわり中国味噌ソース
クレープ生地にソテーした上州牛と野菜をくるくると巻いた
形がイタリアのチューブ状のパスタ(カネロニ)に似ている
事から、カネロニ仕立てとして提供。
こだわりの中国味噌は、濃厚でありながらも上州牛を充分
に引き立てる味わいで、赤ワインとの相性も抜群でした。
≪対決食材④上州牛に合わせたワイン≫
50年に一度とも言われる最高のブルネッロ。
オーク樽による長い熟成を経た凝縮感と濃厚な果実味が上州牛、
他すべての素材とソースの旨みを引き立てます。
ヴァル・ディ・スーガ の ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2010
Val Di Suga Brunello di Montalcino
産地 :イタリア・トスカーナ州
葡萄品種:サンジョベーゼ 100%
6品目 山菜を使用したお食事 ≪対決食材⑤山菜≫
~Italian~(イタリアン)
採れたて山菜の焼きリゾット
ハマグリのブロード“ イタリア風お茶漬け ”
ハマグリを煮出し、澄んだ出汁を使ったお茶漬けで、
焼きリゾットの風味やハマグリの旨味が凝縮した一品。
料理長特製蕗味噌で味の変化をお愉しみいただきました。
~Nouvelle cuisine chinoise~(中華)
5日間かけてじっくり戻した高級食材乾燥ナマコと
山菜の“ 酸辣湯麺 ”
乾燥ナマコは、中国では高級漢方材料として珍重される。
辛みは少し抑えてありましたが、酸味とのバランスは絶妙
に調整され、スープ・麺・具材の一体感を味わえました。
料理長の手作りラー油で、最後は自分好みにアレンジ。
7品目 ドルチェ ≪野菜のドルチェ≫
~Italian~(イタリアン)
いろいろな野菜達のミルフィユ仕立て
トマトのコンフィ トマトのジェラート添え
~Nouvelle cuisine chinoise~(中華)
3種のキャロットのデクリネゾン シノワーズ風
最後のデザートは、イタリアンと中華の饗宴。
野菜を使ったデザートは、見た目も華やかで
お客様からも好評価でした。
過去のイベント報告
- 第16回 2019年5月21日食材や和の技法で四季を感じ、様々な香りを五感で体感する薫風懐石
- 第15回 2018年11月20日秋の収穫祭 Vol.2 みなかみイタリアンで食す新しい食の試み、ガストロノミーを楽しむ
- 第14回 2018年5月22日旨味をひきだす温度と素材の饗宴
- 第13回 2017年11月14日美食の饗宴 ~みなかみ収穫祭~ 2017 Autumn
- 第12回 2017年5月23日「フレンチ&イタリアンとヌーベルシノワ、ワイン”味の三重奏トリプリング”を愉しむ」
- 第11回 2016年11月15日食材対決第二弾!「みなかみフレンチ VS みなかみ創作和食」
(フォアグラ・牡蠣・関サバ・アトランティックサーモン・岩手かも・ズワイ蟹) - 第10回 2016年5月24日食材対決!「みなかみイタリアン VS ヌーベルシノワ」春の厳選食材対決
(アオリイカ・鯛・山菜・オマール海老・上州牛) - 第9回 2015年11月18日「霜月の会席 晩秋の河豚・蟹合戦」~ソムリエと利き酒師がセレクトした日本海の美酒で愉しむ~
- 第8回 2015年5月14日みなかみイタリアンと創作中華料理~イタリアンと中国料理のコラボレーションを愉しむ~
- 第7回 2014年11月19日極上イタリアンワインとフレンチフレーバー香る、みなかみイタリアンのマリアージュ
- 第6回 2014年5月21日洋テイストを加えた創作みなかみ会席
- 第5回 2013年11月20日和のテイストを加えた『みなかみイタリアン』
- 第4回 2013年5月28日皐月の旬菜会席膳
- 第3回 2012年11月11日みなかみイタリアン ~ Specialità la migliore cena ~
- 第2回 2012年7月3日文月の旬菜会席膳
- 第1回 2011年11月6日世界三大珍味とワインのマリアージュ